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一般社団法人コンセプションケア協会

父親になるとテストステロンは低下する

Biological Psychology, Vol90, 2012, 186 – 191

女性との恋愛を経て、婚約、結婚と進むと父親になるチャンスが生まれます。しかし、現在、晩婚の影響もあり、不妊症で悩むカップルは少なくありません。

前回、恋愛過程が深くなるほど、男性ホルモンであるテストステロンは減少することをご紹介しました。では、父親になるとテストステロンはどうなるのでしょう?

上の図は、こどもが生まれる前、生後1か月以内、1か月から1年以内、1年後の父親のテストステロンの減少がどのくらいあるかを示したものです。白ボックスは午前中、灰色ボックスは午後のテストステロン値になります。

こどもが生まれる前と比較し、生後は父親のテストステロンは5倍近くも減少しています。月日が経つにつれ、徐々に回復はするものの、父親になると男性ホルモンであるテストステロンは減少してしまうようです。

さらに同じアジア人であるフィリピンから、育メン、「子育てを積極的の手伝う男性は精巣が小さい!」という衝撃的な論文がでています。Proc Natl Acad Sci U S A. 2013;110:15746-51

女性が理想の結婚相手として求める「育メン」、育メンだから精巣が小さいのか、精巣が小さいから育メンになるのか、にわとりが先か卵が先か?

娘から嫌われるお父さん、好かれるお父さん

50~69 歳 の父親を持つ 20~39 歳の女性200 名に父親の魅力が減った理由を聞いたアンケート調査があります。娘が父親を敬遠する原因はさまざまです。

1位はイライラ、短期

2位は薄毛

3位は神経質

4位は口臭、体臭

5位は太った

6位は元気がない

7位は老けた

すべて耳が痛い話ですが、お父さんを嫌いになる理由のトップはイライラです。また、これらのほとんどの兆候は実はテストステロンの低下に起因しています。中年だから、おじさんだからと嘆くのではなく、テストステロンを上げれば、娘さんからも好かれるイケオジになるチャンスが生まれるかもしれません!

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